補完医療としてのリフレクソロジー
リフレクソロジーが「医療」ではないことは「リフレクソロジーとはどんなもの？反射区とツボの違いとは」でも説明した通りですが、「補完医療」や「代替医療」と表現されることがあります。しかし、補完医療や代替医療という言葉は聞いたことはあってもあまり馴染みはないのではないでしょうか。補完医療というのは、言葉の通り「補う」ことを目的に行われる医療を指します。例えば、現在行っている医療にプラスして、QOL（クオリティオブライフ）を向上させるためのもので、例えばがんの治療で副作用を抑えるために行う鍼治療が補完医療にあたります。リフレクソロジーは欧米諸国では補完医療として医療現場でも行われており、身体だけでなく心の痛みを和らげる緩和ケアとしても用いられます。
これに対して、代替医療は補完医療とはまったく違った意味合いを持ちます。補完医療は何かの医療とともに行いますが、代替医療は通常の医療を中止して実施することになります。末期のがんで治療法がなく、食事療法や免疫療法に切り替えるものが代替医療にあたります。ただし、近年は医学の進歩で代替医療よりも補完医療が行われることが多くなっており、予防医学への関心も高まっています。
医療・介護現場におけるリフレクソロジー
医療や介護の現場でもリフレクソロジーの需要は高まっています。「リフレクソロジーとはどんなもの？反射区とツボの違いとは」で解説した反射区への刺激によって身体の器官に働きかけ、「気持ち良いだけじゃない！リフレクソロジーの具体的な効果を解説」で説明したように身体の不調を改善する様々な効果がリフレクソロジーにはあります。加えて、栄養素の働きについての正しい知識から健康的な生活を送るためのアドバイスも行うのがリフレクソロジストです。
また、先程も触れましたがリフレクソロジーは高いリラクゼーション効果も持つため、身体や心の痛みを和らげる緩和ケアとして用いることができます。体調が悪いときに背中をさすってもらったり、手を握ってもらうと楽になることがあるように、安心感は症状を和らげるための重要な要素です。医療や介護の現場において、心身のケアや健康維持のアドバイスを的確に行えるリフレクソロジーは非常に効果的な補完医療といえるでしょう。
その他の補完代替医療
リフレクソロジーのほかに挙げられる補完代替医療としては、がんの治療を例にすると心身医療として瞑想やヨガ、手技療法・身体技法としてマッサージやカイロプラクティックなどがあります。アーユルヴェーダ医学や中国医学、ホメオパシー、自然療法医学も補完代替医療であり、非常に多くの選択肢が存在しています。リフレクソロジーはその中のひとつとして数えられているのです。
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